DETOUR AHEAD

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EDEN

今日の映画 『Eden』 by Michael Hofmann

たぶん男と女の描かれ方についてはいろいろと思いを巡らせるべきだと思うのだけど、なんだか、とにかく涙の出てくる映画だった。料理することと、愛すること。そして食べること、受け取ること、産むこと。そういうものが一連の輪になって、または不完全な円弧を描いて絡み合っていく感じ。声を出して笑えるくらいの場面もたくさんあるのに、そうやって笑ったり微笑ましいと思ったりすることが、なんだか根本的にはとても悲しいことなんだと気づいてしまうような。数あるひねりのきいた、かつストレートなセリフの中でなぜか一番印象に残っているのが、主人公であるEdenの夫がシェフGregorに対して泣きながら自分勝手な論理をとうとうと話すシーンにあった「おれは料理なんてできないし・・・」という言葉。子作りはできても料理ができない男。現実にはそんなのけっこうあるというか、当たり前じゃないと思いながらも、男が「俺は料理ができない」というときの心境というか、意味が人によってまちまちなんだろうなあと思う。もちろん発話者が女性であってもそうなのだけど、家庭の味はおふくろでプロの料理人に男性が多い状況とかを考えてみると、男性が「料理ができない」というときに生じる意味の不安定さが、また女性が言うときとの意味の非対称性が、父と母、その愛の在り方という問題につながっているような気がする。

この映画で改めて食べる行為ってやっぱりエロいと確認する反面、そのエロさが戯れのエロじゃなくてもっと生命に近いような、強い衝動、食べるという行為と直結しているエロが端的に描かれていたと思う。食べることと身ごもること。極上の料理と愛。まさに「オーガズミック」な経験。食べつくす女と、あっけない夫の死。破壊する男と、産む女。生命を維持するもの。そしてEden=パラダイス。禁断の実を食べ続ける。すごくシンプルで抗い難い法則が、あるような気がする。


5月27日: A Perfect World
5月28日: クローズ ゼロ
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  1. 2009/05/30(土) 07:27:44|
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