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リーダーについて

リーダーについての本3冊。

リーダーになる予定(予定っていうのも変だけどね)も見込みもないが、昔からこういう本をちょくちょく読むのが好きだ。難点は、ずっとまとめて読もうとするとだんだんつまらなくなってくること。内容が似たりよったりだからなのか、実際に舵とりに困ってるとか切羽詰まった状況じゃないと切迫感がないのか、本物のリーダーはこういった本を読んだりしないからなのかは分からない。


新将命(あたらし まさみ) 『リーダーの教科書』

いまひとつの上司を引きしめる、感じの本。条項が多すぎてやや散漫気味。
あっ、そうだー、やっぱりそうだったよねと思い出したのが、

「人間というのは、内面が外面を支配する面があるが、外面が内面を象徴するともいえる。実際、元気で前向きに物事を考えている人というのは、眼が輝いているものだ。」(218)と、

「部下にとって最悪な上司というもののひとつに、機嫌がみえみえという上司がいる。」(261)というお言葉。

これは仕事のいかんに関らずすべての人間に言えることである。高校生のときからずっと、ゲーテの目に憧れた。どこかの解説か何かにゲーテの瞳はいつ光輝くようで、年老いてなおその顔は好奇心に溢れたこどものように朗らかで明るかった、みたいな記述があった(いま手元の文庫本チェックしたけど見つからず。ご存じの方いらしたら教えてください)。あと、「人間の最大の罪は不機嫌である」っていう(たしか詩)もあったな。あれだけ人間の喜びと悲しみを、人の世の甘きと苦しをいと鮮やかに描いたゲーテが、どれだけハッピーなおじさんだったかは分からないけど、そのようであった(と、語り継がれた)こと。そういう人間になりたいと今も思う。


松下幸之助 『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』

松下電工の創始者のことば。印象に残ったところどころ

・素直な心になること(自分の都合のいいようなものの見方をしてはいけない)
・小さなことにはこだわらず、大きく生きる。
・一事に成功すれば万事に成功する。まずは成功のコツをつかむまでやめない。
・「成功する人の一言一句は全部相手の胸を刺すわけや」(75)
・「今までやってきたこと、それをいっぺん白紙に戻す。その知識にとらわれず、一からやり直す。」(104)
・和を第一とする。

とにかくつらくてもあきらめない、コツをつかむまでやり通す、粘り強く。というのが基礎にある哲学。
それに対して、耐えることよりも楽しむことに焦点を当てたほうがいいと言うのが、


『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』の著者 マーカス・バッキンガム

この本、マネージャーとリーダーの違いについて、すぐれたリーダー・マネジャーについて、継続的に成功するには・・・などについて書いてあるのだけど、冒頭のところにそれとは一見関係ないと思える「隠れた原則の一例―幸せな結婚生活について知らなければならない、たったひとつのこと」が面白くてよかった。

「幸せな結婚生活」についての研究によると、お互いの価値観、強み、弱みを正しく理解している(「愛は盲目」から覚めている状態)よりも、相手を過大評価する「肯定的幻想」を持ち続けている(盲目のまま)ほうが、愛は持続されるというもの。要するに、巷で言われる「錯覚」に満ちたうっとりが実は、良い関係を築く上で大変重要だということらしい。簡単に言えば相手を常に良いほうに理解する、ということだ。

相手が自分とは異なったものの見方をしていることを理解し、「おたがいの行動についてもっとも寛大な解釈を当てはめ、それを信じること」。

といってもこれは理想のイメージに相手を閉じ込めようとするとか、それに応えてくれない相手を責めるとかいうことではまったくない。基本的には相手が最高のパートナーだと信じていることが、寛容になれるコツということなのだって。確かに、と思う。これはこないだ読んだ『私はリトル・アインシュタインをこう育てた』に書いてあったことと同じで、それは子どもの今現在の能力のあるなし(実現可能性)は関係なく、「それができる」と信じていることが実際それを可能にするというものだ。ひとはときに楽観的なくらい自信過剰なほうが(非現実的な自信を持っていたほうが)、そしてそれを良い形で周りがサポートすればするほど、潜在していたものが、可能になる。人間の認識ってすごいな。自分がよく見えていないイタい状態にはなりたくないけど、現実的な自己評価で自分をみじめにもしたくない。

幼いころ、「無理じゃない」と「いってみなくちゃ分からない」が私の口癖だったという。高校生のとき国連で働くと言って家族にも友達にも「はァ?」という顔をされて、大学4年の春にTOEFLの受験勉強をし始めたときにも、家族にも友達も「はァ?留学?」と本当に海外に行くとは信じられていなかったふうの状況だったけど、たぶん、なんか心の奥深い部分で私は「できる(はず!)」と信じてたと思う。現実は、見えてなくちゃいけない。でもいつも少し、盲目でいたい。いろんな疑いを経ても、本能的に信じていていいことがある。

そしてリーダーは「ものごとがいまよりよくなるということを、本能的に、心から信じていなければならない」(75)そうである。しかも周りの人にもそう信じ込ませられる人こそ、リーダーなのである。自分の見ている未来を他の人に垣間見せることの人物が。

あと

・何をするかではなく、何をしないか が重要。
(「あなたが自己効力感を感じるのは―楽観的、肯定的で、課題に対して確固たる自信があると感じるのは―一日のうち何パーセントか?もっと簡単に言えば、あなたがほんとうに好きなことをして過ごしているのは、一日のうち何パーセントか?」)












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  1. 2010/08/05(木) 16:46:22|
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西水美恵子 『国をつくるという仕事』

去年の冬休みに帰国したときにも読もうと思っていて、ついぞ読めなかった本。すごく楽しみにしていたのだが、正直、ちょっと期待はずれだった。期待はずれというかなんというか、かゆいとことに手が届かないという感じ。なんとなく中途半端で、伝えることの少ない本になってしまっているように思われるのだ。というのも、著者の経歴からしたら、職務の現状や現地の実情、それに支援において本当に必要なもの、それを妨げているもの、などについてもっと詳細に語ることができ、かつ読者も学ぶことが多かったはずという印象を受けるからである。

著者の西水さんはプリンストン大学の教壇から降りて世銀に入り、「貧困撲滅」の情熱を持って途上国を飛び回る生活を23年間も続けておられた方である。その果てることない情熱の原点となったのが、解説で田坂広志氏が「原体験」と呼んでいる体験―著者が初めて調査のため訪れたエジプト、カイロにて、彼女の腕の中でひっそりと息をひきとったナディアという少女―だ。その時の彼女の表現はすごい。

「脊髄に火がついたような気がした。帰途の機上では一睡もできず、自分が受けた教育は何のためだったのか、何をするために経済学を学んだのかと、悩んだ。」

脊髄に火がつくような経験を、わたしもどこかでしたことを思い出した。しかしその後、私はまだ大学にいる。

開発関係の仕事に就きたいと思っている高校生・大学生には手始めに読んでみるのにいい本かもしれない。(現地の「リーダー」の働きについて知る上でも)。ただ難を言えば、各セクションがとても短くて、彼女が実際そこでどんな仕事をしたのかがあんまり見えてこず、情勢の表面的な紹介に終始している印象が否めない。それに、ひとつひとつが逸話としてものすごく心に訴えてくるようでもない。惜しい、と思う。








  1. 2010/08/05(木) 14:57:35|
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