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中島義道 『哲学の教科書』

哲学が何なのか分からなくなって、助けを求めて読んだ。だって『哲学の教科書』だもの。何か教えてくれるにちがいない。と思ったけど、まあやっぱり基本はよく分からなくて、でもそれなりに安心できる答えも与えてくれた。しかし、付箋したところを読み返すと、「あれ、そんなに大したことじゃないかもなあ」とか思ってしまうのが不思議だ。教科書と銘打つにはたぶん、だいぶ偏っているような気がする。語られるテーマは主に「死、時間、存在、自己と他者、因果関係、意思、意味、言語・・・」と網羅しているのだが。特に前半の「哲学とは何でないか」は、どういうわけかつまらなくて睡魔と格闘しながら読んだ。

哲学とは何であるか、著者曰く、それは「『死』を宇宙論的な背景において見つめることによって、この小さな地球上のそのまた小さな人間社会のみみっちい価値観の外に出る道を教えてくれます。そして、それは同時に本当の意味で私が自由になる道であり、不思議なことに自分自身に還る道なのです」(242)。「みみっちい」とはよく言ったものだね。

同意したメッセージとしては、哲学は技術的に役に立たない(というか何の役にも立たないかもしれない)、哲学は一種の病気である、哲学への不信に動揺する必要はない、屁理屈で何が悪い、しかしなんとなしに感じる哲学することの気恥ずかしさとうしろめたさ、職業哲学者になるにはやっぱり大学で教職に就くしかない・・・など。


巻末に紹介されている「哲学入門」入門書とそのた参考読書をメモっておく

大森荘蔵 『流れとよどみ』
左近司祥子 『「本当に生きる」ために』
西尾幹二 『ニーチェとの対話』
長井均 『<私>のメタフィジックス』
中島義道 『カントの人間学』

プラトン 『パイドン』
デカルト 『方法序説』
パスカル 『パンセ』
マルコム 『ヴィトゲンシュタイン』
ネーゲル 『コウモリであるとはどのようなことか』

別冊宝島 『現代思想・入門』
丸山高司・編 『現代哲学を学ぶ人のために』
飯田隆 『言語哲学大全』I~Ⅲ
岩波講座 『現代思想』全16巻
シュテーク=ミュラー 『現代哲学の主潮流』全5巻

神谷美恵子 『生きがいについて』
遠藤周作 『聖書のなかの女性たち』
三浦綾子 『生かされてある日々』
鈴木大拙 『禅問答と悟り』
高見順 『死の淵より』
小林秀雄 『モオツァルト』
トルストイ 『イワン・イリッチの死』
ジッド 『地の糧』
サルトル 『嘔吐』
カミュ 『異邦人』
カフカ 『日記』
ヘッセ 『クヌルプ』
ヘミングウェイ 『日はまた昇る』
トマス・マン 『トニオ・クレエゲル』
テネシー・ウィリアムズ 『ガラスの動物園』
キューブラー・ロス 『死ぬ瞬間』
カール・ベッカー 『死の体験』
加藤乙彦 『ある死刑囚との対話』
高氏明 『生きることの意味』
中島義道 『ウィーン愛憎』『戦う哲学者のウィーン愛憎』


「カルチュラル・スタディーズとは何か」なんて本を書くとしたらそれはもう研究者としてのキャリアの終わりだ。とうちの教授陣はみな苦笑いするが、どうなのかな。「~とは何か」っていう質問形態はとにかく、答えを出さないために問うような問いになってしまっていることが多いと思う。








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  1. 2010/07/28(水) 22:55:33|
  2. 読書
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